第4回日伯交流ファシリテーター養成プロジェクト – 竹灯篭のワークショップ

【Português】

 

Photo: Laura Camargo

 

国際交流基金サンパウロ日本文化センターは、2月11日から12日にかけて、サンパウロ州バウル―市のサンパウロ州立大学(UNESP)素材試作研究所で第4回「日伯交流ファシリテーター養成プロジェクト – 竹灯篭のワークショップ- 」を対面で実施し、16人が出席しました。

同企画は、日本とブラジルに共通するテーマや課題を取り上げ、若者が議論するなかで、両国の文化・知的交流の架け橋になることができるファシリテーターの養成を目的としています。サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会(文協)やブラジル日本都道府県人会連合会(県連)などの主要日系団体の青年部や、バウルー市の天理教や地域活性に貢献する若手らが参加しました。

11日の開会式では、国際交流基金洲崎勝所長からビデオメッセージが送られ、「ブラジルと日本の若者が両国に共通する現代的な課題について情報交換と議論を行い、問題解決を目指して行動に移すこと。また、活動を通して参加者同士の結びつきを深めること」と、同企画の目的が再確認されました。洲崎所長は「ブラジルでのプロジェクトは今回で終わりになりますが、第1回で行ったワークショップを繰り返してみて、同活動を通してファシリテーターらでもう一度振り返ってみてもらいたい。初参加の方々もこれからのアイデアを交換して議論に参加してもらいたい」と述べ、ファシリテーターのこれまでの努力と継続してきた仲間や支えてきた様々な専門家、地域の皆様に敬意を示し挨拶を終えました。

洲崎所長の挨拶の後、行徳ロニー文化担当職員がプロジェクトとワークショップの説明を行い、これまで実施された企画の内容を振り返りました。その後、参加者たちはファシリテーターのジョアン・ビクトルさん(UNE​SP大学院博士課程デザイン・人間工学准教授)、エイミー・メイトランドさん(デザイナー)とラウラ・カマルゴさん(デザイナー、写真家)から、竹用のドリルややすりなどの機材の説明を受け、2人1組で作業を始めました。作業に慣れた頃には、各自が別々に作業に取り組む姿が見られました。

Photo: Laura Camargo

 

ワークショップ2日目には、展示用の竹明かり18本と参加者が持ち帰れるものが作成されました。時間が足りなかったため、ニスの塗装はワークショップ内で行わず、各自が持ち帰ってから行うことになりました。

Photo: Laura Camargo

 

参加者たちはUNE​SP内の竹林を視察し、ファシリテーターたちから竹の種類や伐採までの過程、伐採後の竹材の乾燥や油抜きの方法などを説明されました。さらに、UNE​SP大学院生による竹材を使用した建築が披露され、竹の可能性を参加者たちに伝えました。

Photo: Laura Camargo

 

UNESP内の展示スペースに参加者一行によって作成された竹製の明かりが飾られ、閉会式が行われました。ロニー文化担当職員は、「今回はこれまで学んできたことを実践することができました。予想外の問題もありましたが、それでも違う場面でも応用できる、非常に実用的な結果が出せたと思います」と振り返りました。

ファシリテーターのエイミーさんは、「これまで4年間にわたって、たくさんの学びがありました。さらに新しい人々と出会い、竹の可能性を広めていきたいです。参加者の皆さんにも、祭りやイベントを通じてブラジルで竹の使い方を広めていただけると嬉しいです」と語りました。

ジョアンさんは、「竹の扱いは比較的簡単で、工作にとても適しています。展示だけでなく、販売にも利用できます。今回、国際交流基金の支援が終了しても、私たちは今後も活動を続けていくつもりです」と参加者たちに話しました。

ラウラさんは国際交流基金に対し謝意を表し、「私たちファシリテーターは今後も若年層に働きかけ、このプロジェクトを促進していきたい」と熱意を示しました。同様に、ファシリ テーターのレオナルド・イノマタさん(弁護士)は「このような企画は様々な人を知ることにつながり、様々な可能性が生まれる機会でもある。今後はもっと大きなことができるようになると思う」と述べ、サンパウロ市の金融街の中心地であるパウリスタ大通りを竹明かりで埋めることができればと意気込みを語りました。

Photo: Laura Camargo

 

サンパウロ市から参加していた県連青年部のアリネ・アユミ・アンザイさん(21歳)は同ワークショップに対し、「2日間は短かったですが、スケジュールが非常に充実していて、新しい素材を扱う機会を得ることができて良かったです。竹材についてもっと学びたいです」と感想を述べ、今回学んだ竹明かりをどのように日本国外の最大の日本文化イベントである「県連日本祭り」で活用できるかを考えていた。

同じくサンパウロ市から参加した文協青年部部長の玉那覇グラジエラさん(27歳)は、「竹がこんなに可能性を秘めているとは想像もしていませんでした。さらに、この企画自体のインタラクティブな進行方法にも多くのことを学びました。今後、ここで学んだことを活かして何ができるかを考えていきたいと思います」と感想を述べました。

バウルー市の天理教から参加したフーゴ・タクミ・オクラさん(18歳)は、「機材が充実していて本当によかったです。時間内に竹明かり作成について学ぶことができましたが、工作を始めるまでの下準備についても学ぶことができたら嬉しいです」と意見を述べました。

バウルー市内での地域活性化を図るジョズエー・ケンジ・コチさん(30歳)は、「この二日間で十分な学びを得ることができました。想像力もたくさん生かすことができ、町の公園で行う夜間イベントでぜひ竹明かりを取り入れたいです」と述べました。また、同企画を進行したファシリテーターらの努力に感謝しました。

 

Photo: Laura Camargo

 

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