日伯交流ファシリテーター養成プロジェクト – 竹がつくる村おこし –
[PORTUGUÊS]
国際交流基金サンパウロ日本文化センターが主催する「日伯交流ファシリテーター養成プロジェクト-竹がつくる村おこし-」は、日本とブラジルに共通するテーマや課題を取り上げ、若者が議論するなかで、両国の文化・知的交流の架け橋になることができるファシリテーターの養成を図るプログラムです。第一回目となる本プロジェクトは、サステイナビリティとソーシャルデザインの観点から、ファシリテーター達の自然保護とコミュニティーの活性化に対する意識の向上を図りました。
事業の協力団体はバウルー市近郊の農地改革集落「Horto de Aimorés」の竹職人が所属する農業生態協会「Viverde」と、その活動を支援しているサンパウロ州立大学(以下、UNESP)内のプロジェクト:「ProjetoTaquara」です。当該地では、数年前から竹の商品開発やその生産工程に係る職人たちの能力向上のため、サンパウロ州立大学の支援活動が行われていますが、組織的な課題もあり、職人達が完全独立するまでには至っていません。
今回は次世代のファシリテーター候補として、サンパウロ州のサンパウロ市やソロカバ市、バウルー市から様々な分野で活躍する12人の若者を選ばれ、彼らが「農業生態協会Viverde」等の現場を訪問し、それぞれの観点から竹を使ったコミュニティー形成について新たなアイディアを考え、紹介しあうことで、「農業生態協会Viverde」協会の発展に貢献することが意図されました。
当該事業は理論編と実践編の二部構成で計画されました。理論編では12人のファシリテーター候補が様々な知識を得られるよう、「農業生態協会Viverde」とサンパウロ州立大学の「ProjetoTaquara」を訪問(現場視察)し、その後竹に関する4つの講演を聞き、竹の持つ多くの可能性に触れました。そのうえでファシリテーター候補が議論を行い、最後に竹を活用したコミュニティー形成について、それぞれのアイディアを紹介する発表会議を行いました。
実践編では、竹を使ったインスタレーション「竹あかり」の演出制作プロデュース会社CHIKAKEN代表の三城賢士氏を招き、実際に「竹あかり」を作るワークショップを実施しました。そしてそのワークショップの成果物を使って「竹あかりフェスティバル」をサンパウロ州立大学内で開催しました。
関連企画として、バウルーの文化施設SESCにおいて、橋口博幸氏が、「竹の精神性と多様な用途」をテーマに講演を行いました。
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円卓会議
主催: 国際交流基金サンパウロ日本文化センター / Unesp Bauru – FEB Unesp
協力: Sesc – Unidade Bauru e Clube Cultural Nipo Brasileiro – Bauru
コーディネーター: Silvia Sasaoka
ファシリテーター: Kyoko Hirano e Silvia Sasaoka
感謝: Prof. Luttgard de Oliveira Neto, Sérgio Ishikava, Shozo Nakamine, Kyoko Hirano, Etsu Munhoz e Associação Agroecológica Viverde.
日伯交流ファシリテーター
– 藤井勇人 (隈研吾建築都市設計事務所ブラジル担当室長)
– Leonardo Inomata (弁護士・ブラジル日本青年会議所(JCI Brasil-Japão)求人部長)
– Murilo Furlan Mellio (サンパウロ大学大学院修士課程生日本文化・文学・言語専攻)
– Mateus Gambaro Ramos (SMART CAMPUS FACENS(ソロカバ工業大学)所属)
– Rafaela Yumi Tanaka (サンパウロ大学建築都市計画学部)
– Gabriel Fernandes dos Santos (UNESP大学院博士課程商品開発専攻)
– Eduardo Miguel (設計エンジニア)
– João Victor Gomes dos Santos (UNESP大学院博士課程デザイン・人間工学准教授)
– Laura Camargo Ribeiro da Silva (デザイナー、フォトグラファー)
– Anderson Augusto Fabri (建築学学部生/Angico do Cerradoコミュニティ協会所属/家具職人・建具職人)
– Cibele Mion (SESCバウルー文化ファシリテーター)
– Amy Maitland (デザイナー)
講演者
– Marco Antonio dos Reis Pereira (博士 / UNESP工学部バウルーキャンパス機械工学学科)
– Danilo Candia Barbosa (CARBONO ZERO社代表ディレクター)
– 三城賢士 (竹あかり演出家 CHIKAKEN 代表)
– いしづ あきこ (料理研究家/管理栄養士/フードコーディネーター/得意:日本•ブラジル 家庭料理)
特別参加
橋口博幸 (竹文化研究家(愛竹家)、ライター)
竹あかり ワークショップ
主催: 国際交流基金サンパウロ日本文化センター / Unesp Bauru – FEB Unesp
協力: Laboratório Didático de Materiais e Protótipos – LDMP, Faac Unesp Bauru, Clube Cultural Nipo Brasileiro – Bauru
コーディネーター: Silvia Sasaoka
ワークショップ: Kenshi Mishiro
アシスタント: Hiroyuki Hashiguchi
協力者: Gabriel Fernandes dos Santos, João Victor Gomes dos Santos, Rafael M. Sette, Túlio Sacchi dos Santos e Laura Camargo Ribeiro da Silva
講演会 竹の用途の多様性
主催:国際交流基金サンパウロ日本文化センター
協力: SESC – Unidade Bauru
講演者: 橋口博幸 (竹文化研究家(愛竹家)、ライター)