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国際交流基金サンパウロ日本文化センターが「お城から音楽を」を実施 – ブラジルと日本の音楽家によるソロコンサートシリーズ 

Publicado por FJSP em Arte e Cultura

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国際交流基金サンパウロ日本文化センターのYouTubeチャンネルを通して、日本の伝統楽器を中心とするコンサートを各音楽家の自宅から直接お届けします 

ソーシャルディスタンスが必要な中でも、日本文化の紹介を行うため、国際交流基金は815日より「お城から音楽を」プロジェクトを実施します 

ブラジルと日本の音楽家により行われる10回にわたるコンサートは、すべて各音楽家の自宅で収録されました 

公演はサンパウロの国際交流基金のYouTubeチャンネルにて毎月15日及び20日の17時からご覧になれます。視聴される皆さまには安全にご自宅での公演を楽しんでいただけます 

このプログラムを視聴される皆様に日本の音楽と文化についてより詳しく知っていただくために、当センターのサイトでは、公演動画のほか、各コンサート出演音楽家、演奏曲目、使用楽器の解説も合わせてご覧いただけます 

シェン・リベイロのキューレーションとコーディネーション、そしてSinos na Floresta(日伯文化・音楽交流マネジメント)の協力で企画された当プロジェクトは、自由なテーマの下、音楽家による、ウェブを通して世界に音楽が響き渡るよう願いが込められています。

 

「お城から音楽を」 

感染を抑制するためのソーシャルディスタンスにより、多くの人々が自宅に留まる現実に迫られた。自宅をお城と象徴的に考えウィルスという大敵を遮断するため、自宅が要塞と化した」と当企画のキューレーター・オーガナイザーは語ります 

この新たに直面した現状において「お城から音楽を」プロジェクトが形成されました。このプロジェクトは音楽家、演奏家がそれぞれの自宅に控えながらも、目には見えない、危険で致命的な敵から身を守るため、ウェブを外界とのコミュニケーション手段として、各々の芸術性を表現します 

「見えない敵から身を守りながらも、ネットを通じ外の世界へ音楽家の芸術性を表現できる機会となる。この苦難を乗り越えた時、世界はより良くなっていると信じ、今 変わりつつあるこの世界に向けて、希望と平和のメッセージを配信する。」。 

奏者達が各々の楽器を通じ、お城からソロ演奏することは、隔離中の禅の精神や瞑想の鍛錬の見立てである。」と当プロジェクトのキューレーターで音楽家でもあるシェン・リベイロは説明します 

 

「お城から音楽を」における禅 

日本古来の宗教、神道においては神は自然の要素に宿り、その聖域は精神の安らぎの場にあたり、現在までも年内行事として祭られている。一方、世紀中盤に日本に伝来した仏教は、新たな宗教のみではなく神道と調和しながら共存し、新たなライフスタイルとして展開している。 

「禅の特徴の1つは毎日の瞑想やその他の活動の行いである。日本では古来、侍は完成形を求め、日々、刀の練習を繰り返した。生花、茶道、武道、庭園、工芸など別の芸術も同じ道をたどっている。その観点から、楽器の稽古も同じとは言えないだろうか?」 

 

早期 まだ衣を改めず 静坐一炷香
既に衣帯を著くれば 必ず神仏を礼す
眠るに時を偉えず
食飽くに到らず
客に接するときは独りおるが如く
独りおるときは客に接するが如し
尋常苟も言わず
言うときは必ず行う 
機に臨んで譲こと莫し
事に当たって再び思う
妄りに過去を想うことなく
遠く将来を慮れ
丈夫の気を負い
小児の心を抱く
寝に就くときは棺を蓋うが如く
褥を離れることは履を脱するが如し

釈 宗演18591919 

  

出演音楽家 

尺八奏者師範の徳丸十盟は、竹盟社の宗家で人間国宝の故山口五郎氏の直門。この特別な経験において、師匠に非常に近い演奏方法を継承した。現在、日本において琴古流の主要師範、奏者の存在である。本プロジェクトへの参加で、本曲すなわち尺八に向けた古典本曲最良のものを演奏する。[詳細はこちら] 

 

生田流正派大師範の北原民江は生田流正派を広めるサンパウロ在住の日本人である。日系人とブラジル人に箏と三味線を教える重要な仕事を担ってきた。このプロジェクトではその教えの流れの中での伝統的世界を紹介する。[詳細はこちら] 

 

ガブリエル・レヴィ1860年にサンパウロで設立されたカザ・レヴィ(家族経営のピアノ店)に始まり、ブラジルの偉大なピアニストで作曲家である大叔父のアレシャンドレ・レヴィとともに歩んで来た家族の音楽的伝統を受け継いでいる。日本の伝統楽器を使用した楽曲や編曲なども手掛け、日本音楽に関わる素晴らしい作品を発表している[詳細はこちら] 

 

櫻井亜木子は日本各地やブラジルを含む世界各国にて琵琶公演を行っている。サンパウロ市立劇場では武満徹のNovember Stepsを南米において初演披露した。本来、琵琶は宮廷楽器であるが、櫻井ら音楽家の活動によって、現在では世界でも知られるようになってきた[詳細はこちら] 

 

ゴクウグループの演奏家の一人KAOLY ASANO浅野香)は日本国外での太鼓普及の第一人者である。浅野は自宅で太鼓を叩き、典型的な和太鼓に対するアプローチのオリジナル言語を紹介する。今回のプロジェクトは浅野にとっての大きな挑戦である [詳細はこちら] 

 

はなわちえはその演奏テクニックと音楽に対する真摯な姿勢で視聴する者へ強いインパクトを与える。国際交流基金の招聘で2015年にブラジルを訪問した。このプロジェクトへのはなわの参加は、日本の伝統楽器・三味線が若い世代の作曲家により美しく表現できることを示す。[詳細はこちら] 

 

カミロ・カラーラは手掛けたアルバム「Canção do Sol Nascente」において、明治時代に日本へヨーロッパ文化が浸透した当時の、重要な日本社会の変遷の世界観を紹介する。[詳細はこちら] 

 

和歌山県は日本での新型コロナウィルスが招いたパンデミック対策のモデルともなっている。西陽子はその和歌山県出身者であり、同県のスタジオを拠点に箏を教えている。ブラジルでも定期的にレッスンを行っており、熱帯の雰囲気の魅力を箏の新たな演奏テクニックやレパートリーに反映させ、その演奏方法を紹介している[詳細はこちら] 

 

アンドレ・メマーリはブラジルの重要な音楽家の一人であり、日本文化への深い造詣を持つ。日本で多くのコンサートやマスタークラスを行う。リオオリンピックの閉会式で演奏されたバーデン・パウエル(Baden Powell)のCanto de Xangoの編曲は特筆に値する。メマーリは尺八、箏、バイオリン、オーケストラの音色を通じてブラジルのメロディに日本の風情を融合させた[詳細はこちら] 

 

山口五郎師の直門、シェン・響盟・リベイロは長年にわたり国際交流基金と連携して各種プロジェクトで活動している。この度、例えソーシャルディスタンスが必要な状況であっても各々の空間にて生活しながらも良質な活動が実現できる、とのコンセプトを紹介する[詳細はこちら] 

 

主催 
国際交流基金サンパウロ日本文化センター  

制作キューレーション、コーディネーション 
シェン・リベイロ  

協力 
Sinos na Floresta 

「お城から音楽を」
2020年8月15日~2020年12月20日



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